奈良育英中学校・高等学校

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中学3年生 人権教育ホームルーム

  • 2024/03/12 中学

2024年2月27日(火)

中学3年生は2学期の人権教育ホームルームで作文を発表し、さまざまな視点から「反戦・平和」を考えてきました。
3学期は反戦・平和をテーマに2月27日(火)に人権講演会を開催しました。
目標
①今起こっている諸問題の現状を学ぶ機会をもち、正しく知ることの重要性を理解する。
②平和のために、自分たちがどう考え、行動していくべきか、常に考える姿勢をつくる。

講師を務めていただいたのは、大阪赤十字病院の国際救援部に所属されている看護師の川瀨佐知子さんです。
川瀨さんは2023年7月からガザ地区北部のアル・クッズ病院で医療支援や指導を行っておられましたが、10月7日に始まったイスラエルとハマスの武力衝突のため南部のラファへ避難されました。
その後も現地で支援活動を続けてこられましたが、安全確保の保障ができなくなったため、2023年11月に帰国されました。
今回の講演会では、川瀨さんから赤十字の活動について、ガザでの活動について、写真や動画を見ながらお話しを聞かせていただきました。



 

生徒の感想  ※一部抜粋
①戦争の状況を聞いて、今までにない危機感を覚えました。私が思っていたよりも状況はひどかったので今、私たちができることを全力でしなければならないと思いました。
②写真を見てガザ地区は武力衝突が起こる前は平和な状況にあったことがよくわかった。だから街が破壊されて瓦礫が沢山積まれていたのは驚いた。
③世界で難民が1億人以上いることやガザ地区の人口220万人中、170万人が難民だということに驚いた。これだけの人が困っていると思うととても苦しい気持ちになった。
④現地では爆撃による被害だけでなく、衛生環境の悪化により感染症が広がったり、不安定な通信環境によって家族と連絡がつながらなくなったり、支援物資が届かなくなったり、本当に過酷すぎる状態だと思った。
⑤ニュースや新聞、教科書では伝えられていないことを聞かせてもらい、現地は自分の想像以上の悲惨さだった。もし、自分がそのような状況に置かれたらと考えると、今の生活が平和な自分たちが不満などを言うのは贅沢だと思った。
⑥他国のことだからといって、何もしないのはいけない。例えば難民を受け入れたり、物資を送ったり、みんなができる最低限の援助はすべきだと思う。
⑦赤十字の活動を知っているようで知らないことばかりでした。宗教の違いによって名称が赤新月社、レッドクリスタルと使い分けられていることや赤十字の理念、活動範囲についても今回知ることができた。
⑧爆発の動画や爆撃前の病院と爆撃後の病院の違いを見て非常に深刻な状況であることがわかった。
⑨今私たちにできることは正しい知識を取り入れて、世界に知ってもらうこと、今も紛争などで苦しんでいる人がいることを許してはいけないと思う。
⑩川瀨さんのお話しを聞いて、私も沢山の人に世界の現実を伝えられるような人になりたい、一人でも多くの人を救えるような人になりたいと思いました。今、私に何かできるわけではないけれど、高校で自分なりに頑張りたいと思いました。
⑪川瀨さんのお話しをしっかり受け止め、現状を周りに伝えていくことが私たちにできることだなと思いました。「明日」があることが当たり前なことではないと改めて気づかされました。
⑫戦争は決して他人事ではなく、世界中が今すぐ解決しないといけない、終わらせないといけない課題だと思いました。
  

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