奈良育英中学校・高等学校

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第2回 SDGs大学ゼミを実施しました

  • 2026/11/02 高校 NEW

10月3日(土)

今年度第2回目となる「SDGs大学ゼミ」を実施しました。

本行事では,高校生を対象に,大学の先生方をお招きし,SDGsの各目標に関連する講義を開講しました。
生徒一人ひとりがSDGsについて理解を深め,「自分にできることは何か」を考えるとともに,日頃取り組んでいる探究活動や進路選択につなげることを目的とした高大連携の取り組みです。

今回は,1学期の実施時よりも多い40講座を開講しました。
生徒たちは多様な分野の中から興味のある講座を選択し,大学における専門的な学びや最新の研究に触れることで,視野を広げました。
また,講義終了後には各大学による説明会も行われ,大学での学びや自身の進路について考える機会となりました。

 

〈各講義の内容〉

  1. 心理学への招待:受験に役立つ心理学 (関西大学:脇田貴文先生)

心理学の視点から,自身の成長を重視する「熟達目標」の重要性や,偏差値との適切な向き合い方について学びました。また,挨拶の距離感から読み解く対人関係など,日常生活に直結するテーマも取り上げられています。単なる数値にとらわれず自己の課題を見つめ直すことで,今後の学習へのモチベーションを大いに高めることができました。

 

  1. すべての人々に水と衛生へのアクセスを確保する (佛教大学:堀江典子先生)

SDGs目標6をテーマに,世界的な水資源の枯渇やインフラの脆弱性,さらには水汲みに伴うジェンダー問題について取り上げました。各国の水不足対策の実例を通じて,水問題が人々の暮らしに直結する深い課題であると認識しています。多角的な視点から持続可能な地域づくりを捉え,大学での学びを社会課題の解決にどう活かすかを考える貴重な機会となりました。

 

  1. 「レゴ®シリアスプレイ®で考える働きがいと未来の社会」 (阪南大学:シーハンマークダニエル先生)

「働きがいも経済成長も」をテーマに,レゴブロックを用いて日本における働き方の課題や解決策を表現するグループワークを行いました。個人のアイデアを形にした後,グループで作品を組み合わせることで,現代の働き方に対する多様な視点を共有しています。自由な発想を引き出すツールを通じて,未来の社会のあり方について主体的に意見を交わしました。

 

  1. なぜ人々は武器を取り,戦うのか?-最新研究から戦争の原因を探る- (大阪経済法科大学:玉水玲央先生)

戦争の発生理由について,従来の定説とは異なる「利益と損害の差し引き」という最新の研究手法に基づく理論を学びました。核抑止力や平和教育の意義に触れつつ,誤った国際支援が戦争を長期化させる可能性など多角的な視点が示されています。平和教育の重要性を再認識したうえで,戦争抑止についてより論理的かつ慎重に考える力を養いました。

 

  1. SDGsにとってよい「観光」とはなんでしょう?-奈良と明日香村を題材に考えよう- (大阪成蹊大学:原田弘之先生)

観光を「人と人,人と地域をつなぐもの」と捉え,奈良のオーバーツーリズム問題を事例に良い観光のあり方を探究しました。明日香村の取り組みなどを参考にしながら,データに基づく観光資源の活用や地域活性化についてグループで議論を深めています。AIには代替しにくい観光産業の魅力を知り,「自分なら奈良の観光をどう変えるか」という実践的な問いに向き合いました。

 

  1. スポーツを活用した地域の活性化 (大阪体育大学:冨山浩三先生)

スポーツが健康づくりにとどまらず,地域社会にどのような活性化をもたらすかについて,まちづくりの視点から学びました。北海道のエスコンフィールド(ボールパーク)を事例に,球場を核とした公園や商業施設の一体的な開発の魅力を探っています。スポーツビジネスが地域経済やコミュニティ形成に果たす役割を理解し,新たな社会貢献の形について考察を深めました。

 

  1. ファッションから考えるSDGs (京都女子大学:成実弘至先生)

世界的なアパレル企業の経営方式を比較しながら,ファッション産業が環境に与える影響やサステナブルな取り組みについて学びました。環境に配慮した製品づくりを行う企業の事例を通して,私たちの消費行動が地球環境と密接に結びついていることを理解しています。身近な衣服の問題をSDGsの観点から捉え直し,持続可能な未来に向けて自分にできることを考えました。

 

  1. 工学分野で貢献し,未来社会を支える応用化学 (大阪工業大学:東本慎也先生)

応用化学の最前線に触れ,環境問題やエネルギー不足を「化学のモノづくり」によって解決していく無限の可能性について学びました。二酸化炭素の削減技術をはじめ,地球の未来を塗り替える革新的なアプローチが紹介され,工学分野の社会貢献の大きさを実感しています。最新の科学技術がいかに持続可能な社会を支えているかを理解し,科学を通じたイノベーションへの関心を高めました。

 

  1. 発展途上国の障がい者と教育 (神戸学院大学:佐野光彦先生)

バングラデシュにおける清掃労働者や障がい者の貧困問題を題材に,MDGsからSDGsへの国際的な取り組みの歩みを辿りました。過酷な状況にある人々の現実に目を向けることで,誰一人取り残さない社会の実現に向けた具体的な課題や支援のあり方を考えています。途上国の実情を深く知り,世界の不平等に対する問題意識と国際協力の重要性を実感する有意義な講義でした。

 

  1. 「環境問題に正しく向き合うための環境教育―スタジアム建設とアユモドキ保全から考える―」 (四天王寺大学:伊藤真先生)

「自然はなぜ守るべきか」という根源的な問いに向き合い,身近な学校での学びを振り返りながら自然との共生について考察しました。亀岡市のスタジアム建設を具体例として取り上げ,地域活性化と自然環境の保護をどのように両立させるか議論を深めています。開発と環境保全のバランスという現実的な課題を通じ,持続可能な地域社会を築くための多角的な視点を養いました。

 

  1. 障がい者と健常者が共に遊べるゲームを作る (大阪電気通信大学:新川拓也先生)

ICタグが組み込まれた特殊なボードゲームを用いたロールプレイを通じ,健常者と障がい者が対等に競い合えるインクルーシブな環境を体験しました。遊びの中で誰もが一緒に楽しめる工夫やテクノロジーの可能性に触れ,共生社会の実現に向けた実践的なアプローチを学んでいます。多様性を尊重し,それぞれの違いを越えて共に社会に参加することの重要性を身をもって実感しました。

 

  1. 「体重計の数字にだまされるな〜科学で知る”本当のウエイトコントロール”〜」 (同志社大学:西牧未央先生)

講師自身の競技経験や怪我を乗り越えて研究者となったキャリアパスを伺い,スポーツ科学を通じた多角的な研究の面白さに触れました。BMIなど身近な話題を通じて健康管理や身体のメカニズムに関する専門的な知識をわかりやすく学んでいます。スポーツと科学の結びつきを理解するとともに,自身の経験を学問に昇華させる探求心や進路選択のヒントを得ることができました。

 

  1. 「ある世界遺産の話――文化観光と歴史の相性を考える」 (甲南大学:図師忠信先生)

文化遺産の修復と観光のあり方について,歴史的建造物が時代とともにどのように造り替えられ,保存されてきたのかを学びました。中世と近世の様式が混在する建物の事例などを通じ,本来の姿を後世に伝える難しさと文化財保護の複雑な課題について考察しています。観光資源としての価値だけでなく,歴史的背景を正しく理解し継承していく持続可能な文化財保護の重要性に気づかされました。

 

  1. ブレイキンで世界と繋がる (梅花女子大学:角谷直人先生)

ブレイクダンスの歴史やルーツに関する動画資料を用いた講義の後,実際に体を動かしてステップやリズムを体験しました。ダンスが単なる身体表現にとどまらず,言葉の壁を越えて世界の人々をつなぐ強力なコミュニケーションツールであることを学んでいます。楽しみながら多様な文化に触れ,自己表現の喜びや他者とつながる一体感を感じられる活気あふれる講義となりました。

 

  1. 「和食」を守るということ~地域ブランド保護と災害への正しい備え~ (梅花女子大学:東四柳祥子先生)

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された背景には,失われつつある日本の食文化を守るという切実な狙いがあることを学びました。着物の着付けや抹茶の作法など,知識として知っていても実践できる人が減少している現状に触れ,伝統を継承する意義を考えています。SDGsの視点から日本の伝統文化を見つめ直し,身近な生活様式を次世代へ残していくための意識を高める契機となりました。

 

  1. 食品ロスから考える持続可能な未来—Small Choices, Big Impact (梅花女子大学:今西ケルシーオリバー先生)

「食べ物を捨てない未来を,奈良から考えよう」というテーマのもと,日本と奈良県のデータをもとに食品ロスの現状と課題を分析しました。生産から消費に至る過程のどこで食品が廃棄されているのかをグループワークで検討し,問題解決に向けた具体的なアイデアを出し合っています。身近な食の問題を自分ごととして捉え,持続可能な消費行動のあり方を考え実践していくための重要な学びの場となりました。

 

  1. ”笑顔"の第一歩は美しく健康な口元から (梅花女子大学:樋口敦子先生)

予防歯科の観点から,正しい歯磨きや舌磨き,唾液腺マッサージなど,日常で実践できる効果的なオーラルケアの手法を学びました。健康維持だけでなく,綺麗な歯や爽やかな息が良好なコミュニケーションや身だしなみにおいていかに重要であるかを理解しています。正しい歯ブラシの選び方など実践的な知識を得ることで,生涯にわたる健康づくりへの意識が大きく高まりました。

 

  1. SDGsを考える~公衆衛生看護の視点から~ (梅花女子大学:小石真子先生)

公衆衛生看護の視点から,WHOの役割や世界の健康戦略,MDGsからSDGsへと続く保健医療分野の国際的な課題について学びました。グループワークでは,地域での保健活動がSDGsのどの目標と結びついているかを話し合い,グローバルな課題とローカルな活動のつながりを考察しています。人々の健康を守るための幅広い視野を養い,持続可能な社会における公衆衛生の重要性を深く理解しました。

 

  1. 「困った」はどこから生まれる?ー発達障害×OT 「感覚の違い」から見える世界ー (奈良学園大学:新川千尋先生)

理学療法士と作業療法士の専門性や役割の違いについて学び,医療やリハビリテーションの現場における多角的な支援のあり方を理解しました。また,児童数の減少に反して特別支援を必要とする子どもが増加している現状を知り,教育と医療が連携する重要性について考察を深めています。身体機能の回復にとどまらず,一人ひとりの日常生活に寄り添う専門職の魅力と社会的な意義を実感しました。

 

  1. 環境と共生:歴史からみる日本人の自然とのつきあい方 (武庫川大学:武藤康弘先生)

紀伊山地に伝わるドングリやトチノミ食の文化について,中央アジアでのフィールドワーク映像を交えながら温故知新の視点で学びました。古くから受け継がれてきた知恵や自然の恵みを無駄なく活用する食文化が,現代の持続可能な社会づくりにどう活かせるかを考察しています。地域固有の伝統や自然との関わりを深く見つめ直すことで,自然環境の保全と食の多様性について新たな気づきを得ることができました。

 

  1. 持続可能な開発のために - 知るにつながる光学観察技術 (武庫川大学:穂坂紀子先生)

光の屈折によって「色」が生み出されるメカニズムについて,一人ひとりに配られた偏光板を用いたミニ実験を通じて視覚的に学びました。ブリュースター角の確認や,偏光板を重ねて見え方が変化する様子を実際に観察し,光と色の不思議な性質を楽しみながら理解しています。身近な自然現象の裏にある科学的な法則を体感することで,物理学や探求活動に対する知的好奇心が大きく刺激されました。

 

  1. 『科学の力でパフォーマンスを高める!運動生理学とトレーニングの最前線』 (びわこ成蹊スポーツ大学:禰屋光男先生)

体温調節や認知機能の向上など,筋肉が私たちの健康維持に果たしている多様な役割について専門的な見地から学びました。入浴や適切な糖質・タンパク質の摂取が筋肉疲労の回復にいかに重要であるかなど,部活動等ですぐに実践できる具体的なアドバイスを受けています。スポーツを行ううえでの体のケアだけでなく,生涯を通じた健康管理の基本を学ぶことができ,大変実用的な講義となりました。

 

  1. 地域を丸ごと経営しませんか?−SDGs で広がる経営学の面白さ− (摂南大学:久保貞也先生)

ドラッカーやテイラーなど著名な学者の理論を紐解きながら,「経営とは何か」という根源的な問いについて多角的な視点から学びました。ベルトコンベア方式からセル生産方式に至る生産技術の変遷を辿り,企業がどのように効率化や価値創造を追求してきたかを理解しています。社会の仕組みを支える経営学の奥深さに触れ,将来のキャリア形成や組織のあり方を考えるうえで役立つ知見を得ることができました。

 

  1. 「健康」と「交通事故」のつながり (関西福祉科学大学:木村貴彦先生)

心理学の視点を交えながら,国の経済状況による交通事故死亡率の違いや日本における交通事故の実情についてデータに基づき学びました。自動車関連の研究を通じて得られた「健康と交通事故の関連性」に関する知見は非常に興味深く,真剣な眼差しで講義に聞き入る姿が見られました。交通安全という身近なテーマから,人命を守るための学際的なアプローチの重要性を学ぶ貴重な機会となりました。

 

  1. 栄養と脳と心 (関西福祉科学大学:髙橋佳代先生)

ドーパミンやオキシトシンといった脳内物質が,私たちの感情や行動にどのような影響を与えているかを科学的な視点から学びました。推し活や恋愛に関する話題に加え,他者の目元から感情を読み取るクイズ形式のワークなどを交え,人間の複雑な心の働きを楽しく解き明かしています。心理学と脳科学の身近なトピックを通じて自己理解を深めるとともに,他者とのコミュニケーションのあり方を見つめ直しました。

 

  1. コミュニケーション障害を通して健康や福祉を考える (関西福祉科学大学:大塚佳代子先生)

人間の脳の複雑な機能について学んだ後,失語症の症状を取り上げ,「言いたいことが伝わらないもどかしさ」をロールプレイで体験しました。できることとできないことを整理しながら,障害を持つ方への理解と具体的なサポートの方法についてグループで議論を深めています。コミュニケーションのバリアフリーについて実践的に考え,多様な人々が共生する社会を実現するために相手に寄り添う姿勢を養いました。

 

  1. 宮沢賢治の「エコロジー」と人類の「持続可能性」 (天理大学:中村晋吾先生)

「エコロジーと宮沢賢治」をテーマに,文学作品を通じたSDGs的思考の可能性について『ビヂタリアン大祭』などを題材に学びました。賢治の作品に込められた思想を読み解くことで,現代の食糧問題や人口問題といった地球規模の課題に対する新たな視点を獲得しています。文学研究が単なる作品鑑賞にとどまらず,社会課題の解決や持続可能な未来に向けた深い洞察を与えることを実感する講義となりました。

 

  1. 教育における多様性:小学校外国語科教科書に見られるSDGs (大阪樟蔭女子大学:兼重昇先生)

小学校の英語教科書を題材に,身近な教育現場におけるSDGsの取り組みから世界が直面する課題までをクイズを交えて楽しく学びました。インクルーシブ教育の重要性など,多様性を尊重する社会のあり方について具体的な事例を通して理解を深めています。語学学習の枠を超え,教育がいかにして持続可能な社会の担い手を育成しているかを考える,非常に示唆に富んだ時間となりました。

 

  1. いまと昔の家族のかたちを考える (大阪樟蔭女子大学:加藤奈奈子先生)

現代のアニメや漫画を題材に,家族における「物理的境界」と「心理的境界」の不一致がもたらすストレスについてわかりやすく学びました。家族の形が多様化する中で,男女共同参画や新しい家族のあり方について,自分自身の身近な問題として捉え直すきっかけとなっています。社会学の視点から人間関係の構造を論理的に読み解くことで,これからの社会における相互理解と尊重の重要性を深く考察しました。

 

  1. 経営学×SDGs-身近な事例からSDGsの世界を読み解こう- (京都外国語大学:安田圭奈江先生)

外国語大学で経営学を学ぶ意義は,単なる語学の習得にとどまらず,言葉を通じて社会や企業の仕組みを深く理解することにあると学びました。「バンドワゴン効果」や「ナッジ」といった行動経済学・経営学の専門用語について,具体的な事例を交えながらわかりやすく解説していただいています。ビジネスの現場で人間の心理がどのように動いているかを学び,多角的な視野から社会現象を分析する面白さを実感しました。

 

  1. 千と千尋と心理学 (京都先端科学大学:小山智朗先生)

映画『千と千尋の神隠し』の冒頭の「引っ越し」シーンを心理学の視点で分析し,新しい環境への転機における登場人物の心の揺れ動きを考察しました。日常的なアニメーションの描写の裏に隠された作者の意図や深層心理を読み解くことで,人間の感情の複雑さについて理解を深めています。見慣れた作品を学問的な視点から捉え直す楽しさを知り,自己や他者の心理に対する洞察力を養う非常に興味深い時間となりました。

 

  1. ジェンダーからみる「災害」 (大阪商業大学:的場啓一先生)

地震や豪雨など大規模な災害が発生しているなか,ライフラインの断絶や避難所での生活に関する「ジェンダー」と「災害」について学びました。災害の怖さを再確認するととともに,地域社会の一員として取るべき行動について考えました。

 

  1. スマホで測る!からだの動きと健康データ―データが健康とビジネスをつなぐ!?― (畿央大学:石垣智也先生)

理学療法の専門的な知見から,歩数や運動時間といった日常の健康指標データが社会やビジネスとどのように結びついているかを学びました。健康データがどのように収集・分析され,人々のQOL(生活の質)向上や新たなサービス開発に活用されているのかについて理解を深めています。医療とテクノロジー,そしてビジネスが融合する最前線に触れ,超高齢社会におけるデータ活用の可能性について考察しました。

 

  1. 建築デザインとリノベーション (畿央大学:永規夫先生)

1000年近く存続する日本の伝統的な木造建築の優れた構造美と,古い建物をリノベーションして長く使い続けるヨーロッパの文化について比較学習しました。平均35年で建て替えられる日本の一般的な住宅事情を見つめ直し,歴史的価値を次世代へ引き継ぐ持続可能な建築のあり方を考察しています。環境負荷を減らし,文化を継承していく「これからの建築デザイン」について実践的な視点から深く学ぶことができました。

 

  1. 「建築のつくり方」 (帝塚山大学:竹山広志先生)

優れた建築に不可欠な三要素である「用(機能)・強(構造)・美(デザイン)」について,実際の建築作品を題材にバランスの重要性を学びました。安全性や利便性だけでなく,文化的背景やシンプルな美しさが備わって初めて,長く愛される豊かな建築空間が生まれることを理解しています。まちづくりや空間デザインの奥深さに触れ,私たちの身の回りにある建築物を見る視点が豊かになる刺激的な講義となりました。

 

  1. AI・ロボットと刑法 (明治大学:川口浩一先生)

AIの急速な発展に伴い,現在の刑法や法整備がどのように対応すべきかという最先端の法的課題について,基礎からわかりやすく学びました。国際的なルール作りが追いついていない現状や,AIの構造的限界・危険性について法的視点から切り込む内容は非常に示唆に富んでいました。テクノロジーの進化が社会に与える影響を多角的に分析し,人間とAIの望ましい共存のあり方を深く考えさせられました。

 

  1. 桶と樽から考える食卓と森林のつながり (龍谷大学:落合雪野先生)

酒造用大桶の材料となる吉野杉の育成から,職人による製造,メンテナンス,そして醤油樽等への再利用に至るまでの一連の資源循環を学びました。木材の小さな穴に住み着く微生物が発酵食品を育むメカニズムなど,古くから受け継がれてきた伝統技術がいかに持続可能であるかを知りました。自然と共生し,モノを大切に長く使い続ける日本の循環型文化を見直すことで,SDGs達成に向けた大きなヒントを得ています。

 

  1. 藻類や植物の活用法〜まだ見ぬ有用物質の探索 (近畿大学:梶川昌孝先生)

自然界の藻類や植物から,バイオ燃料や人の健康に役立つ脂質を探索し活用する,生物理工学の最先端の研究について講義を受けました。コケ植物の持つ特有の能力や,摂取すべき脂質と控えるべき脂質の違いなど,私たちの生活に直結する非常に興味深い内容でした。「一歩でも外に打って出ることが大事」という熱いメッセージをいただき,科学の力で未来を切り拓く研究の魅力と探求心の大切さを実感しました。

 

  1. 「社会と人をビジネスでハッピーにしよう」 (桃山学院大学:伊澤映子先生)

ベトナムの社会課題(環境・労働・医療など)をテーマに,大学生のサポートを受けながらビジネスモデルを提案する実践的なグループワークを行いました。付箋を使ったアイデア出しからプレゼンテーションまでの一連のプロセスを経験し,社会課題をビジネスの力で解決する面白さを体感しています。仲間と協働して新たな価値を創造する達成感を味わうことができる,非常に充実した授業でした。

 

  1. 『天気の子』を読み解く (関西外国語大学:王智弘先生)

映画『天気の子』を題材に,環境問題の視点から文学・映像作品を読み解く「環境批評」という大学ならではの高度な分析手法を学びました。作品のセリフや設定に対する疑問から論理的に根拠を集め,自分の考えに説得力を持たせていく論理的思考のプロセスを体験しています。見慣れた身近なアニメ作品を通じて表現の奥深さや社会課題へのメッセージを考察し,新たな視点で作品を楽しむ思考力を大いに養いました。


〈当日の様子と学び〉

受講した生徒たちからは、「日常の何気ない視点から環境や社会の課題に気づくことができた」「大学での専門的な研究に触れ、将来の進路や探究テーマのヒントが得られた」といった声が聞かれました。
今回の講義を通して得た知識や新たな視点を、今後の学校生活や探究活動に生かしていきたいと思います。

〈生徒の感想(抜粋)〉

・興味のあるテーマについて事前にデータを調べ,自分なりの疑問や視点を交えて独自の問いを立てて講義に参加した。話を聞くだけでなく,調べた数値や身近な生活と結びつけることで,講義の理解がより深まった。

・自分で問いを立てて探究する面白さを実感できた貴重な機会になった。

・自分の関心のある分野の講座に参加したことで,日頃から疑問に思っていたことや知りたかった学びをさらに掘り下げることができた。

・講義での気づきや学びは,今後の文理選択や志望校選びといった進路を考える上での大きなきっかけになった。

・行きたい大学や目標に向かって,日々の勉強にもより一層力を入れていきたい。

・講座を通して,一見難しそうに見えるテーマでも自分の日常や身近な生活習慣に深く繋がっていることを知ることができた。

・講義を聞いて満足するのではなく,学んだ視点をこれからの学校生活や自分の健康・行動に活かしていきたい。

・普段の生活の中でも常に疑問を持ち,主体的に考える意識を大切にしていきたい。

各大学の皆様に,心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


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