奈良育英中学校のお知らせをご案内します。
2025年6月9日(月)
中学2年生は,奈良市青少年野外活動センターにて,里山実習を行いました。
■ 実習の目標
・望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図る。
・集団や社会の一員として,よりよい生活や人間関係を築こうとする自主的・実践的な態度を育てる。
・人間としての生き方についての自覚を深め,自己を生かす力を養うことを目指す。
■ 事前学習と実習内容
体験に先立ち,総合的な探究の時間を使って「森林のはたらき」「奈良県の森林の現状」「生物多様性」などをキーワードに学習を重ねてきました。
実習当日は,緑豊かな里山の中で以下の体験活動に取り組みました。
① 田植え体験
靴を脱ぎ,靴下のまま田んぼに入るという初めての体験に,戸惑う生徒も多く見られました。
やわらかい泥は思っていたよりも深く,膝までつかりながらの作業となりました。
この田んぼは農薬を使用していないため,アメンボやクモ,カエルなど多くの生き物が見られます。
生徒たちは,そうした生き物に驚きの声をあげながら,泥に足を取られつつも,少しずつ苗を植えることができました。
まっすぐに植えることの難しさから,農家の方々のご苦労を身をもって学ぶ貴重な体験となりました。
② サツマイモの苗付け
以前は,黒ビニールに10センチほどの穴を開けて植えていたそうですが,今年からは新しい道具を使っての作業となりました。
その道具は,先端が二股になった金属棒で,苗をひっかけて土に差し込む仕組みです。
簡単な作業に見えて,これだけで根が張り,成長していくサツマイモのたくましさを感じました。
また,この方法では苗の周囲に雑草が生えにくくなるという利点があるそうです。
農家の方々が,工夫を重ねて作物を育てていることを知り,大きな学びとなりました。
■ 今後の予定
中学2年生は,年間を通じてこのような里山実習に3回取り組む予定です。
自然の中での体験を通して,自ら考え,行動し,学ぶ力を育んでいきます。
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